海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

クセが強い達観論

SNSを機に、凄まじい勢いで有名になった人の本を手に取るというのはなかなか勇気がいる。というのも、伝えている内容が宣伝だったりSNSで言ってることと大差なかったりで「本として売る理由」が限られているからだ。

 

しかしこの本にはぶったまげた

 

 

 

新宿歌舞伎町で店を開き、自分の考えを短い動画でこまめに投稿。そのキャラの濃さと達観した姿勢の強さに共感し惹かれた人もたくさんいるだろう。私もそんな1人だ。

 

最初はいわゆる投稿者からの質問に答える形式だったので「あーはいはい」と読み進めると、彼のすんごい過去や経歴による強い観察力と俯瞰して見る姿勢にとにかく痺れる。これがいわゆる「オネェ言葉」で綴られているので尚更強烈だ。ただのイイ答えだけでなく、上に立つ人のあり方や経営論までこの一冊でまとめてサクッと読めちゃうから驚き。うーんたまげた。

所々毒が程よく散りばめられたことでかえって肩の力が抜ける名著である。

 

強いて気になるところあげるならイメージカラーとして使われるピンク、それもこの蛍光色で赤みの強いピンクの癖が強いことである。