海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

時を超えて、新たな試みと共に。

2022年10月8日(土)、池袋にある東京芸術劇場・コンサートホールにて行われた

ドリフェス!R Special サイコー超えてる!ミラクル★オーケストラ★ステージ」を見てきました。

 

一言でいうと

あの武道館の日から進んだ”明日”を見てきた

そんな晴れやかな気持ちになれました。

 

 

これはその武道館の日から1年後の2019年に書いたブログ。

 

ドリフェス!」は2018年10月の武道館ライブを「FINAL」とし、

作品プロジェクトとして区切りをつけました。

 

ある程度ヲタクをやってる方ならわかると思いますが

最終と称されるものが打たれた後、

余程のことがない限り、コンテンツが新しく大きく動くことはありません。

よくて既存のものを商品とする(Blu-ray発売、アプリアーカイブ化、資料集など)

くらいです。

 

 

 

ドリフェス!ではその余程のことが起きているのです。

 

 

コンテンツを愛してきたファンや製作者の熱意により、

現時点では

  • 既存アニメの期間限定配信
  • 既存ライブの上映(当時は発声可能)会
  • 資料集にはない新規イラストおよびそれを使用したグッズ
  • アニメ原画展
  • フードコラボ(アニメイト系列)
  • 配信イベント’(制作関係者やキャスト登壇あり)

 

などが行われています。

私自身、そこそこ二次元に浸っている程度の人間ですが

終わりを称してからここまでやっているのは

ドリフェス!がはじめてなので、冗談抜きで

とんでもないことを目の当たりにしている」状態なのです。

 

 

そんな中、ある日

公式から新規イベント発表があり

そこからいろいろてんこ盛りになります

 

公式「オーケストラ演奏イベントを東京芸術劇場でやります!」

私「えっ?」

公式「既存ボーカルとオケを合わせたものにします!」

私「えっ?」

公式「作詞家の方々登壇します!」

私「えっ?」

公式「情勢が情勢だから……延期します!」

私「えっ?」

公式「キャスト何人か登壇します!」

私「えっ?」

公式「会場にペンライトとウチワOKです!」

私「えっ?」

 

と、隙を与えず

作品関係なくイベントとしても非常に珍しい形態になっていくのを

見てきました。

オーケストラ演奏自体は過去に何度か鑑賞したことありますが、

本番中も曲に合わせたアニメ映像が流れたり、

照明がふんだんに使われたり、

これほどまでにいい意味でカジュアルな形態は人生で初めて見ました。

 

そして公演中、素晴らしいアレンジと演奏を

全身で浴びながら「うんうん♪」と楽しむ中

自分の涙がこぼれたのはアンコールの後でした。

GO TOMMOROW!!!!!のあの旋律が流れた時、

武道館のことがよぎって

そこからOVER THE SEVEN SEAS、

Eternal Bondsときて、そして武道館ライブ用に作られた

2次元映像が交えたときようやく

「あの武道館の日の”明日”」を示そうとしたことがわかって。

キャスト達も、久しぶりのジャケット衣装を着て話したり、

株ちゃんの雰囲気、将熙くんのナチュラルボケ、郁くんの真面目さ、とか

終盤には「段取りにないけどどうしても話したくて」と3人が

袖から現れてコメントを残してくれたときは、心の中が

「そういえばこの作品、こういう感じだったよね」と

嬉しさと懐かしさであふれていました。

(コメントの時将熙くんが涙声になってて、株ちゃんが「あっw」てなってるのも

なんか懐かしかったですね……)

 

トークコーナーでは、そもそも

「キャストが人前に出るイベントが武道館以来で3~4年ぶり」

ってだけでも感無量なのですが……新たな発見がありました。

聞いていてやはりと思ったのですが

ドリフェス!は0から作っていこうとするタイプのコンテンツ

だったとのこと。

本来ならある程度の指針を持って作るのですが、

ドリフェス!に関してはイベントなどを通じて

新しく作ったり構築していくところがあったことは

これまでの催事や関係者の話で明らかになっています。が、

作詞家のお二人によると、キャスト登壇イベントを見ることで

新たにインプットしてそれを形にしていくということがあったそうです。

えっ?

 

 

ここからは登壇された、コンテンツ・イベント関係者のこととか。

 

松井さん

作詞家協会に提出した手書き歌詞は「シンアイなる夢へ!」……などなど

作品への特別な想いを端的に示してくださりました。

当日はアンコールに武道館Tシャツを着てくださりました。

(トレードマークの帽子はそのままなのがツボ)

 

結城さん

作詞家デビューして間もないころに関わったのがドリフェス!とのこと。

そのキャッチ―で頭に残るフレーズづくりは華やかさが印象的。

なんと制作手順の都合、楽曲の中には衣装からくみ取ったモノもあるそうです。えっ、どういうこと……?すごくない……?

 

 

大嵜さん

今回のイベントでは全曲フルオケアレンジしただけでなく

本番中は指揮、ピアノ演奏も担当。

客席を見てはすごくノリノリでパフォーマンスしてくださり、

お話しされるときはしっかり響く言葉でまとめてくださりと、

ハイパーウルトラマルチタスクパフォーマーなプロっぷりを

目の当たりにしました。足向けて眠れません。

 

 

そして何より、演奏者の皆様にも感謝です。

オケだけでなくバンドもあるし、

既存の音源をさらに強化させたようなものから

原曲とは少し違う構成にするなどの「オッ」とくるものまで

見事に奏でてくれました。

個人的には、あんなに照明が変化する中演奏された皆様に

強く、深く、尊敬のまなざしを向けておりました。プロってすごい。

 

ということで、大好きな作品の素晴らしくそして

新たな試みを込めたイベントをこの目で見られて大変光栄です。

イベントに関わったすべての方々に感謝です。

また明日が楽しみになる、そんなイベントでした。

 

 

ちなみにオケ演奏の当日は

終演後にアイカツ!10周年記念のトーク&ライブイベントにも参戦したため

1時間あるかないかの限られたなかで必死に移動していました。

まあ、自分にとって「出会って人生変わったコンテンツ」の2つのイベントが

同日に行われるなんてそうそうないことですし、

とてもいい思い出になりました。名誉の筋肉痛なう!