海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

【邪神ちゃんドロップキック】特殊オーディションからみる新たな可能性

 

10/2に行われた、ある最終オーディションの特殊性に度肝抜かれた。

それはヲタク目線だけでなく、オーディションに選ばれたファイナリストですら「こんな企画は珍しい・滅多にない」といった旨で触れるほどだった。その印象的な部分や結果についてなど色々書いていこう。

 

作品は「邪神ちゃんドロップキック」。

その作品に出てくるキャラクター「エキュート」役を募ったのだが

1661人が応募し3回の審査を得て11人のファイナリストが選ばれ

そこからは4次審査としてファイナリストが出演する様々なイベントが行われた。

単純な公開オーディションとは一味も二味も違った。

そもそも最初の応募条件がすごかった。

 

・当作品を盛り上げてくれること

・年齢、性別、プロアマ、事務所の所属など一切不問 

・未成年の方は保護者の同意が必要

 

いやめちゃくちゃ幅広いな!?特に2つめ!

ということで結果としては

Vtuber、小学生、アイドル、声優の卵などなど……

色んな人が参加する者となった。

オーディション関連の番組でも、

1600人を超える中から選ぶのに相当苦労されたことが伺え結果として

ファイナリスト11人はそれぞれ強烈な個性・タレント性を持った人たちだった。

 

 

 

次に、4次審査の幅である。

4次審査はスタッフではなく、ファンによる投票がメインとなる。

その投票方法は様々で

  1. 作品オリジナルフードの購入
  2. コラボカフェメニューの注文
  3. 該当するグッズの購入
  4. 声優雑誌の特典
  5. 本作品のアプリ経由
  6. ファンミーティングでの投票(来場者限定)

など、幅広く選択肢も多彩なものだった。

6つ目にあげたファンミーティングに関しては

無料で配信されているなど、様々な準備がなされていた。

 

次に、何より特筆すべきは運営元のフットワークの軽さである。

ファイナリストがオーディション関係の発信をSNSですれば

拡散、共有、言及することはわかるが、

それぞれ個人がやっている配信を視聴しコメントをしたり、

別オーディションにも参加しているファイナリストに関しては

別オーディションのことを応援する旨を伝えるなどしていた。

いったいいつ寝ているのだろうか、正直心配した。

 

 

 

 

昨今の情勢により大きな打撃を受けた分野の一つとして

間違いなくエンタメは考えられるが

この状況下でも、一つのコンテンツを盛り上げ

なおかつたくさんの人を巻き込める企画を計画・実行し

無事に終えることのできた運営陣・スタッフの皆様に、

ただただ、こころから尊敬である。

 

 

10/2追加

忘れちゃいかん、今回選ばれたファイナリスト同士でコラボ配信したり交流したり、公式フードイベのために共に足を運んでいったりしたのも珍しかった。実際このオーディションのおかげで「あぁ、この人はこういう魅力があるんだ」というのを知れたし何より選ばれたファイナリストみんなまた違う形とかでいろんな人に見てもらえたいくらい素敵だ!と思いました。

 

オーディションというのは

選ばれるか選ばれないかの究極のシビアな2択ゆえ、多くのタレントさんは落ちたオーディションについて触れることはほとんどありません(それはそう)。

ですが、このオーディションの企画により

タレントの成長をファンやスタッフが見守るような環境を作り。結果シビアさよりもイベントとして盛り上げるのを優先したことでタレント自身も個性を発揮し続けられたのではと思います。ファンとしてみていて非常に充実した期間でした。

コロナのビフォーとアフター

久しぶりの記入となってしまった。

緊急事態宣言4thが発動されつつのオリンピック開催ということで(?)

最初の宣言発動前と今、とで

  • 自分の周りの世界がどう変わったのか
  • 特に日常での影響はなんなのか

を記していきたい。なおこれから書くことはおおよその傾向であり全ての事象が該当するわけではない。気になるようであれば該当する施設や団体などに問い合わせることを強く勧める。

 

 金銭の支払い

最初に大きな苦痛を味わったのが

「開催予定イベントが中止・延期になったことによる返金手続き」だった。

私にとって、イベント特に

音楽ライブは人生の支えと言っても過言ではないので

現地開催がなかった時期は本当に生きた心地がしなかった。

そんな中知りたくもなかったが

実はクレジットカード決済が一番スムーズで楽と実感した。

というのもこちらで何かする必要はなく

関連先からの連絡を受け取り、クレカの使用画面を見て

返金されたかこちらで確認するだけだからだ。

ついでLINE TICKET

入力事項があるがさほど多くはないし、

それさえすませばあっさり終わらせられる。

ちなみに一番面倒なのはコンビニ支払いやアナログな手続き。

 

スーパー

宣言による強い制限はないため一番変化がわかりにくいが

ひとまずビニールシートがレジのあちこちに装着されたので

口語での難易度がかなり上がった。

ルフレジのありがたみを実感した。

 

飲食店

大手では電子マネーオッケーになったサイゼリヤが印象的。

(いつかはpay系列もよしとなる日が来るのか?)

ビニールカーテンをはじめとする

色んな仕切りや幕が追加されたわけなので

お店もともとのデザインとの違いがとてもわかりやすい。

お酒をメインとする店は宣言などに伴う影響を大きく受け、

長期的な休業や閉店を選ぶところもあれば

ソフトドリンクのみでの営業をするところも。

テイクアウトに参加し始めた店も出てきた。

 

博物館・美術館・水族館等の施設

基本的に予約制を設けている印象が多い。

予約時に支払うかどうかは施設による。

個人的に博物館や美術館などの

「静かに、じっくり対象物を見る場」では

むしろ今後も予約制にしたほうがいいのではないかと思っている。

 

 

イベントを行う場(ライブ、舞台など)

2021年に入ってから、

かなりの制限付きではあるが現地開催をするところも出てきた気がする。

アルコール消毒と検温はもちろんのこと、

会場内に入ったり席にいると

「自分は確かにこの場にいました」ということを示す

登録手続きを要するものがある。

やり方は各施設によるが、基本的にはネットでの入力となる。

そのため現地に行く際はかなり余裕を持っていく必要が出た。

 

そしてもう一つ大きいのが

配信に力を入れるところが増えた」こと。

配信の内容や質は運営・発信元に左右されるところはあるものの

配信では実質無料で見られるものもあるため

現地に足を運ぶことが難しい人にはかなりありがたい。

 

最後、実は私自身一番悩むのが

予定の組み方・立て方が変わった」ことである。

基本的に大型イベント(集客人数が4ケタ以上)は

予定開催日からだいたい3か月は余裕を持って告知している。

しかし、現状その規模で開催できる環境は限られるうえ

何かあれば延期・配信のみ開催・中止となる可能性はなくはないため

長く間を持たせての事前告知はなく、あっても1か月開催がデフォな印象だ。

しかし、当日の1か月前となると

あらかた予定が固まっている場合もありえるのではないだろうか……。

特にシフト制など事前の調整が必要な働き方となると

告知されてから動くのは大変な気がする。

とはいえ、情勢的には結局「何かあれば事態が変わるかもしれない」ため

イベントを開催する側も関わるスタッフも

先々を固めることの難しさや不安があると思われる。致し方なし。

 

 

色んな所に言いたいこと

 

 

お願いだから、入り口に設置する消毒剤について

アルコール以外のものも置いてください。

というのも、肌や体質によっては

アルコールによる肌荒れ(お酒、注射など)、

もともと手が荒れやすい

などがあるためでございます。

お願い偉い人………マジで頼む……。

どんな形でも美しい。「三日月とネコ」2巻

待ちに待った2巻を読みました

 

 

 

三日月とネコ 2 (マーガレットコミックス)

三日月とネコ 2 (マーガレットコミックス)

 

 

三日月とネコの2巻!

 

40代女性書店員と

30代女性精神科医

20代男性インテリアショップ店員と

猫3匹暮らし。

 

他人同士が暮らすちょっとのほほんでちょっと苦くて、それでいてあたたかみのある作風には癒されます。寝る前に、好きなホットドリンクを手にジャズとか静かな曲を聴きながら読むといい感じです。

 

今回は年齢を重ねることや恋愛観が前回よりも強めに書かれているかな?という印象の一方で終盤のイベントにかける灯ちゃんの想いに、うるっときました。

この情勢なので、さまざまなイベント行事が閉じたりお休みになりました。再開してるところもありますが、時間や人数を制限していていずれにしても以前とは大きく異なっています。

正直あまりにも寂しく、辛く、苦しいです。

舞台やライブ、イベントによく行く人ならわかると思います。先々の予定が空いてて白いことのなんと虚しいことかを。だからこそ今ある日々と向き合っていくしかないことを。

そんな感覚を読みながら思い出していたら終盤でエエエエッどうなるのーーーーー(ゆるふわ恋愛ドラマの予告風)

 

 

ちなみに今回2巻でわりと灯ちゃんの考えや感覚にああっ……あっ……そうやなうん…となってました。たぶん読み手の年代や環境で感想や見方は変わりそうな気がします。どうなんでしょう。

 

 

 

そういえば帯や裏に登場人物のプロフィールでセクシャリティを明記してなくて「おっ!」となりました。(1巻の感想を書いた時の文参照)

 

とりあえずここまで。

先生、現場に行きたいです。

私にとって現場に行くこと、つまりライブやイベントを見にいくのは「生きる実感をするのに欠かせない存在」なのだ。

 

と、いつも思うのだが、

今年は特に強く感じている。

 

 

記憶する限り、今年2月あたりからライブ会場公演の一切がなくなった。読めぬ情勢は止まらずおさまる気配もなく、夏期に予定していたものも中止の告知と変わったのを何度見ただろうか。LINEの通知を確認したらチケット返済の手続きの話だった、というのも何度あったか。

 

 

これを書いている10月の時点ではどうなっているかというと、私が見る限り

・配信をメインとして発信

・本来会場公演を予定してたであろうものを配信

・配信と新ルールにあわせた会場公演両方

・新ルールに合わせた会場公演

 

と、団体や主催元によってかなりばらつきが出ているようだ。

 

さて、じゃあこの"新ルール"になってから現場大好きオタクの端くれが何に困っているかといえばたったひとつ

 

 

先々の予定が全く決まらない

 

 

いろんな表現が思いついたが大体これに行きつく。

基本的にライブイベントというのは行われる当日のずっと前から様々な準備がなされている。演目のテーマや日程は何か、会場をおさえる、出演者や関係者のスケジュール調整、本番に向けた練習、宣伝、製作など。オタクの想像や憶測ではこれが限度だが他にももっとあるだろう。

そのため「この日にイベントやります!」告知も当日の数ヶ月以上前ということは珍しくない。

ここで、「よし、この日に楽しみな日ができたからそれに向けて自分(ファン・オタク)も準備しよう」となる。

 

何に備えるかといえば

当日はその演目のためだけの予定確保

当日までに体調を崩さないようにする健康維持

他の予定との調整

グッズを買うなら、その資金の確保

交通ルートや宿泊・移動の調査

誰かと行くなら、その人との約束や連絡

 

とまぁとにかくやることがあるのだ。

つまりその1つのイベントのためにさらなる細

かいタスクがうまれてきて結構忙しくなるのだ。こういう忙しさは大変なこともあるが楽しみなことなのでとーってもイキイキする。

 

 

今はこれらがほぼ皆無なのである。

楽しい方の忙しさが、先々の大きな予定がないとどうなるか。

 

 

全然やる気が起きない。

 

 

今とても大変だけど、来月ライブがあるから頑張れる!

ライブグッズ買うために節約だ!

ライブまでにやるラジオにたくさんお便り書こう!

 

こういうのがぜーんぶなくなる。

書いてて自分でもゾッとしてます。

 

 

「過去公演のものなら、映像収録されるものでしょう?」

意外に思われそうだけどライブイベントの全てが映像としてオタクやファンの手に残るとは限らない。

たとえキャパが5桁クラスの大きな箱でも全ての演目がまるっと収録されるわけではない。

会場に来た人しか知らない、いや特定の席にいたファンしか知らないような景色も収録されない。大袈裟でもなんでもなく、有志で記録するか語り継ぐかでもしないと忘れ去られることはごまんとある。たとえ起きたことがどれだけ貴重で眩くてもです。

 

 

「配信があるじゃないか」

という話もありそうだけど

会場で見るのと配信で見るのとでは全く楽しみ方が違います。

異なるところは多々あるけど1番痛手だと思うのは「他のファン・オタクの動きが全然わからない」こと。

その公演に初めて来た時参考になるのは先にファン・オタクとなっている人たち。振る舞うべき所作や演者へのエールの送り方などあらゆる部分を私は必ず確認する。それによりその公演がやろうとすることや出来上がる空気が読み取れ、自分も素早くその一体感の一つとなれるのだ。声援が揃った時は本当に心地がいい。

 

配信ではその先輩方が言葉でしか確認できない。しかもその言葉は単純なものなのか、あらゆる意味を含めてるものなのか、すぐにはわからない。結果このパフォーマンス時ファンやオタクはこう動くと楽しい、が読めず舞台に立つ人が作ろうとする世界観がなんなのかを読み取るのが困難となる。

 

 

 

「今回ダメになっても、また次があるよ」

これが色々と1番厳しい。

どの演目も、出演者・関係者の様々な予定を踏まえて決められたものだ。その時期がパーのなったら、次にまた同じ陣営を揃えられるのか。

人によって立場は異なる。とにかく仕事が欲しい人、家庭の都合により動ける範囲が限られている人、先々の予定がびっしりな人、移籍等により立場を変える予定の人……芸事となればなおさら、一年経てばステータスがガラッと変わるのは珍しくない。

なので、しばらく経ってまた同じ内容の同じ出演者・制作者でやろうとするのはかなり大変。特に決まった作品ありきのもとでやる場合は放送順や宣伝、世界観など様々なタイミングを図っているので例えばある演目がポシャって数ヶ月先にまた同じことをするというのは考えにくい。

結果、次があるかという保証は全くなく、期待せず淡く願うことしかできない。

 

 

以上により、現場がどれだけ大きなエネルギーを使い、うんでいるものなのかが少しでも伝われば幸いだ。

 

 

 

とまぁ、現場オタクの多くにとってはかなり精神的に厳しい年だと思うわけだけど、私はそれでもやはり生きていこうと思うわけです。

なぜなら、この情勢を踏まえてこれからもっと素敵なパフォーマンスが見られるかもしれない、というのがあるからです。エンタメは、しんどい気持ちを「もうちょっと頑張って生きよう」というふうにさせてくれる素晴らしい存在です。私はエンタメに何度も助けられました。

今色んな人が「これからどんなことができるか」と模索しています。その姿にはただただ尊敬です。そしていつかまた、あの時のように現場で騒げる日が必ず来ると信じています。

その日のために、私はまずライブ終演まで持てる体力をつけようと思います。よし、もうちょっとがんばろう。

 

 

見た目は口程にものを言う

 

人は見た目が9割 (新潮新書)

人は見た目が9割 (新潮新書)

 

 

科学的な見方かと思いきや、なんと舞台の人による圧倒的な経験数から生み出したいろんな話が圧縮された本であった。それも、舞台だけではない他の仕事から見えてきたものも色々書いてて結構タメになるものもあった。

言葉以外にはっきり示すコミュニケーションを、見た目・動き・表情などあらゆる方面で捉えていて結構新発見も多くなりそうで、その手のコミュニケーションが不得手な人にはオススメ。

生命(いのち)を問うヒーロー、ライブマンを見よう

ライブマン面白っ!

今こそ見ようや!

 

超獣戦隊ライブマン 第01話[公式]https://youtu.be/nnFOhxFOzwc%20%E2%80%AC

 

というのが結論なんですが

以下理由をダーッと語ります。

そんな文です。

 

 

 

ちなみにこれを書いている人は

特撮をしっかり見るようになったのが

仮面ライダーディケイド炎神戦隊ゴーオンジャーあたりと記憶しつつ今も細々と続いている感じです。配信ではカーレンジャーも見てます。カーレンジャーは偏差値が低すぎる意味で面白いのでこちらもおすすめです。

 

 

↓こんな構成です

  1. ストーリーと構成
  2. 起用キャスト
  3. 音楽
  4. バトル演出
  5. 戦隊の歴史

 

 

 

ストーリーと構成

 

ライブマンは初っ端からクッソ重のストーリーです。

もともとライブマンを見ようと思ったきっかけが、ゴーカイジャーのEDで使われた

 

友よ どうして ライブマン

 

このフレーズがどこか引っかかっていて、そんな中で東映公式がライブマンの配信を始めたというので見始めたわけですね。ゴーカイジャーには感謝しかねぇ。あとカーレンジャー配信見たあとこれまた配信でゴーカイジャーのカーレン枠見たけどまあだいたい変わってなくて再び笑うという現象が起きた。ゴーカイジャーには感謝しかねぇ。

 

別の作品の話をしてどうする。

さてこのフレーズの意味は何かと思ったら

初回からクッソ重い理由で殴り付けられるように理解するハメになる。

 

同じ学びの場にいた友人たちが裏切り

悪の組織に入る上

主人公たちを殺そうとする

そして庇った別の友人が命を落とすー

 

これが20何話とかでなく1話というのが恐ろしい

 

でもただクッソ重いだけじゃない。

生命、科学、正義、を問い、そして決して笑えない社会問題の数々も時には真正面に、時にはコミカルに描く。

そして、命や情は人、人形、ロボット、そして怪人にもあることを描く繊細さと大胆さ。

主人公たちは様々な生命と向き合いながら、悪の組織ボルトと立ち向かい、そしてボルトの一員となったら元学友たちもそれぞれ人として葛藤している……

ウマい。とにかくウマい。話が上手い。

キャラの描き方も個性も、世界観やテーマの徹底。それでいて"リズム"があるストーリー。

ウマすぎる。クッソ重いけど。

 

呆然とする中気づいたのは、配信ページ内における、ファンによるコメントのとてつもない熱量。とにかく尋常じゃないので1話で確認してほしい。

こりゃあとんでもない作品に出会ってしまったなぁとなって熱心に見るようになったのでした。

 

 

 

 

起用キャスト

 

戦隊では今でも将来が楽しみな無名新人のキャストがオーディション経由で選ばれ、実際、出演したあと華々しい活躍をされるタレントも結構います。

 

しかしこのライブマンでは当時超売れっ子の若きタレントを3名の戦士の中で2人も起用。そのうち1人は主題歌も歌うんだから華々しさが半端ない。

 

あとすごい人件費!

この作品の珍しさはいろいろありますがやはり敵幹部にいわゆるガワでなく役者そのものがめっちゃ起用されること。

最初に書いた学友たちもファッションやメイクを大きく変えながらも敵として立ちはだかるのですがまぁ華やか。青いアイシャドウを濃く塗っているのが印象的です。

それにしてもはぁビアス様えっちだなぁ理想の上司だなぁ(美しさと声と所作においては)(やり方についてはノーコメント)

 

音楽

 

なんというかね、水戸黄門的な感じがウマい。特定のシーンになると決まった音楽が流れるのですが、シンプルな音の数ながらも癖があり耳に残るものが多い。特にボルト側の音楽ではこれクラシック曲の「火星」のアレンジでは!?なものもあったり、遊び心があります。

 

そして主題歌。これまた印象的なのがAメロに入る直前に響く

テテーン!テテーン!(雄叫び)(トゥルルル)

が非常に素朴ながらも心を掴む構成でびっくりする。

普通なら「テテーーーン!」と一回鳴らして伸ばしたり「テテーーーン、テー(コードを変える)(あるいは強弱をつける)」とかになりそうなもんなんですが

あえてここで同じメロディをもう一回出すうえに昔の曲特有のアー雄叫び、ドラムというのが強烈。

この辺はもっと音楽の素養がある方の解説が欲しいところです。

 

 

バトル演出

 

とにかく火薬と車がすごい!

30年も前の作品なので当然爆発はCGではありません。本物です。さらに

変身後だけでなく変身前である役者さんたちもその爆発をくらうシーンが普通にある

1話でも相当な量ですがその後の話でも度々巻き込まれます。

当時の所属事務所はよく許したなぁと見ているこちらがヒヤヒヤするレベルです。

しかしその迫力あるシーンのおかげで、物語の根底にある命の大切さをしっかり出し、アクションもカッコよさ抜群。

近年の特撮では見かけなくなったカーアクションもゴリゴリでる。

カーアクションって改めて見ると絵としてビシッと来るよね。

あとライブマン単体で見ると、結構しょっぱなからピンチだったり不利な環境に見舞われながらもなんとか挽回しようとするのが基本としてあるようなため、より応援する気持ちが湧いてきます。変身後になるとスーツアクターたちのアクションと若手役者たちの声の芝居による合わせ技が魅力になるわけですがイエローライオンが新人とは思えない発声と迫力でびっくりする。そりゃ今でも活躍するわけですわ。

 

 

戦隊の歴史

 

どうやらライブマン戦隊シリーズで見ると大きなきっかけを、いろいろ生んだコンテンツのようです。

 

わかりやすいのだと

 

ブルーに初の女性起用

同じ戦隊内で用いられなかった黒と緑(追加戦士)

戦士が追加されるシステム

また、作品として珍しいのはやはり

当時の売れっ子を起用したことでしょう。

 

まだまだ他にもあるようですが、

今となってはさほど珍しくない要素も、これだけあるとそりゃ新鮮。

 

 

 

そんなわけでライブマンの配信を見ながら

「すげぇ人件費!ありえん量のリアル火薬!迫力あるカーアクション!人気タレントにも容赦ないたくさんの爆発!ドキドキするスタント!人件費!顔がいい!話がしんどい!でもすごく面白い!」

 

そんなテンションで次を楽しみにしているのでした。

 

 

 

ちなみにゴーカイジャーライブマンの話が出るのは30話、しかもレジェンドゲストとしてイエローが出るということでとても楽しみ!

 

グラスをあげよ。もう1度放つことを願って。

前から気になっていた、お笑いコンビ髭男爵の「山田ルイ53世」の著書「一発屋芸人列伝」。

 

 

 

一発屋芸人列伝

一発屋芸人列伝

  • 作者:山田ルイ53世
  • 発売日: 2018/05/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

お笑いの道から、言葉の世界へ進むとならコメンテーターを担う芸人タレントは多いが、物書きの仕事は限られるのではないか。山田ルイ53世自身の悩み相談に答えるタイプの連載文は、深みと「明らかに『何か』を見た」タイプのスタイルで私にとって強く印象に残っていた。

 

私もそこそこ歳を重ね色んな人を見てきたが、自身の言葉に強い説得力を持ち、耳に・目にする人の心に波紋を生むタイプというのは一定数いる。その人たちの多くは「明らかに『何か』を見た」のである。

衝撃的な体験。価値観を大きく変える出来事。

言葉にしがたい感覚。そういう、本人の根っことなる『何か』に触れたのだ。

その『何か』は本人にとって強烈ゆえに振り回されたり、孤立に陥りやすい。しかし武器にすれば心強い味方となるだろう。

『何か』がなんなのかは本人にしかわからないのだが、その『何か』を機に発信する力やものごとを観察する目などが備わっていくように思える。山田氏の場合は、それによって多々ある「言葉」の引き出しが生まれたのではないかと勝手ながら推測した。

 

この本は、TVで華々しく活躍した人から?な一発屋まで取り上げているがとにかく多種多様。

生き方における諦念、屈辱、そして再起をかけて奮闘したり新たな場所を見出す姿は多くの人に響くのではなかろうか。何より、山田氏の表現が全体的にレパートリーが広い。特に本や映画など文化的な面も見せていて大変驚いた。そりゃ書く仕事が増えるわけだと。

せっかくなので山田氏の文にもっと触れようと思ったのであった。