海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

貴方と私がよりよく生きていけるために。

 

小さいサイズからは想像つかないボリュームの本と、久しぶりに会いました。

 

 

 

 

 

 

内容としては

セクシャリティにまつわるQ&A(キャッチーな話題から隣人まで)

・歴史(漫画アリ)

・用語解説

・著者にとっての用語

 

の4つ構成なんですが

とにかく情報量がすごい。すでに販売されてるセクシャリティ関係の本で書かれているものはもちろん、国内外の動きや最近できた英字の用語まで詳しく書かれています。これらを調べるのにどれだけの手間暇をかけたのだろう、と思うとただただ拍手ですね。

 

Q&A方式では牧村さんとそのパートナーとの対話形式ですが、気になったのは牧村さんの意見が強め・多めに書かれていたところですね。もちろん著者本人だから当然といえば当然ですが。ただせっかくの形式ですし尖った問いも含め、パートナーがどう思っていたのかもうちょっと書いても良かったのではないかと思おます。

 

 

この本については、

  • セクシャリティのことが気になる
  • 自分が何者なのか
  • 自分の近くにいる人がそうかもしれない
  • 勉強してみたい人

 

あらゆるタイプにオススメできる充実した内容と思っています。

 

 

 

私自身もかつて、いろんな用語を調べていた時期がありましたが、あまりの多さに

「あーもうわかった!一人一人違うてことでいいやろ!んで相手を尊重しつつ聞きたい時は聞く、言いたくなければ強要しない!それでええやろ!」

と雑に手放して、以後は言葉とか属性を考えるのはやめてなるべく相手の言葉や考え、意思を重視しようと決意しました。(もちろんこれはこれで気をつけなければならないことは多々ありますけどもね……)

 

 

ではなぜそんなに専門的な用語言葉がたくさん生まれて存在するのか、というテーマを踏まえて読むと、見える世界が変わると思います。

いやほんと情報量すごい。