好き嫌いがわかる?愛の種類/百合BL感想

一時期Twitterでも話題になった「百合BL」。果たして一体どんな中身なのか?恐る恐るページを開くと、想像以上にバラエティの富んだ、アンソロジーだからこそできる仕上がりとなっていた。

 

 

百合BL (Charles Comics)

百合BL (Charles Comics)

 

 



 

 

 

そもそも百合BLと聞いて何が浮かび上がるのか

 

これまで様々なBL作品が世に出され私も見てきた。百合BLを出したシャルルコミックスさんもすで他のジャンルでのBLアンソロジーを生み出しており、今後も新しいテーマが出されるようだ。

今回の百合BLというタイトルと表紙を見てまず思ったのは「百合BLてどんな定義なんだろう?」というハテナ。

例えば褐色、筋肉などの身体的なパーツをテーマにしたものはまぁそういう人物が出るんだなとわかる。しかし百合BLとなるとどうなのか?

 

  • 見た目が女の子みたいな男子が絡むのか?
  • バリネコなお兄さんたちが絡むのか?
  • それとも絡み方がいわゆる百合なのか?

 

すぐに想像がつかないまま手にしたが、結局のところこの3つが各作品のいずれかにある(または3つのうちのいくつかを複数兼ねたもの)しあがりとなっていた。

 

多ジャンルだからこそできること

 

BLの面白さというのは、登場人物同士の関係性

、結ばれ方を重視したラブロマンスを軸においていることが多い。そのため設定や人物の職業や年齢は幅広く、今では話の作り方やデザインも変化し続けている。

そして驚くことにBL漫画はアニメショップやヲタク向けの店だけでなく一般書店にコーナーを設けており、様々な層が利用する本屋で隅っこでなくわかりやすいところにドーン置かれている場合も。それだけ定着しているのだろう。

そのおかげで自分の好きなジャンルや作画を手に取りやすいし、定番なネタも存在している。百合BLを読み終えた直後、久しぶりに新鮮な感覚を味わったのだがきっとそれは「定番」「新しめなネタ」が混在していたからではないだろうか?

私自身「BLにおける好みをわかりきってるし、さほど嫌いや苦手なものなんてない」と思っていたのだが、この本と出会ったことで久々に衝撃を食らった。自分の意識ってこんなものだったのかー、まだまだ世界は広い、と痛感。

 

好き嫌い見える本として触れてみる

 

人がどんな作品を手にして触れるかは基本的に自由である。しかし私の場合「自分は定番や好みなものだけに浸かっているのでは?それでいいのか?」という疑問がここ最近浮かんでいた。実のところこの本を購入するかは非常に悩んだ。もし苦手な分野(いわゆる地雷)に触れてしまい、苛立ってしまったら……という不安があったのだ。しかし、せっかくならいろんなジャンルに触れていきたいという意欲があるし、と。結果として苛立ちや極端なショックはなく「あーやっぱり私には口に合わないのがあるんだ」とほんのり再認識させてくれた、とても濃ゆく良い経験をさせてくれたアンソロジーであった。

 

 

 

 

ちなみに1番どストライクなのは深夜ファミレスのお話である。

 

銀髪の男はだいたいヘンタイだよ/映画「銀魂」感想

話題の実写映画「銀魂」を見てきた。

見ようと思ったきっかけはSNS上で見に行った人たちの感想がだいたい評判が良かったためである。

 

そして私が見て真っ先に思ったのは

「この映画大丈夫か?(とてもほめている)」であった。

 

以下ネタバレ

 

続きを読む

良き作品は無知をも抱きしめる

キンプラ」はエネルギーの塊、と言っても過言ではなかった。

 

前作の「キンプリ」においては、危機的状況から一転して奇跡的なレベルのヒットとなりSNS上でも話題となった。さて今回の「キンプラ」はどうだろうか。

キンプラについて知っていることは、キンプリの続戦であることと、上映時間がおよそ70分と前作とさほど変わらないことのみ。プリリズを視聴することなく見ていくことは問題ないのか?と思う人もいるかもしれない。

先に答えておこう。全く問題ない。

強いて言うなら、キンプリは見ておいたほうがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

70分でよかった

 

 

登場人物が多いにもかかわらずストーリーはわかりやすく、セリフの詰め具合はまるで1クールのアニメの総集編かのよう。でもこれは完全新作。全く目が離せない中で繰り広げられるプリズムショーは眩さと輝きのフルコース。ただただ圧倒的だった。

 

 

惜しみなきみっともなさ

 

コウジの前で崩れたり聖の叱咤にへこたれるヒロ、冷に相談し迷うカヅキ。カヅキの戦いに惚れるタイガ、大和アレクサンダーなど。気がつくと今回はアイドルたちに「パアッ」「ホワァ」などの擬音語・擬態語がつきそうなほど感情表現が印象的である。見方次第ではみっともないと思うかもしれないが、誰もが迷いあがいて悩む事をバンバン表していて、目が離せなかった。

 

 

応援したくなるシステム

 

前作とキンプリでは、ピンク色の字幕によるセリフ熱唱タイムなどなかなかアツい応援ができる一方で、やはり行き過ぎた声出しもあったらしい。キンプラの応援上映では冒頭に鑑賞するにあたっての注意ムービーが流れたのだ。

今回のキンプラではしっかりと応援タイムはあるがプラスして前記のような濃いやりとりや表情が満載なので、大会のシーンではもう多幸感MAXである。ヒロとカヅキ先輩は流石であった。 

 

 

良き作品は無知をも抱きしめる

 

 

このようなシリーズ作品、関連作品系統に触れるうえで最も億劫になるのが「元作品を把握しなければいけない」という感覚である。ましてやキンプリ・キンプラの場合は女の子のアイドルが出る女児向け作品が軸となっている上に、元作品の放送も展開も終わっている。なぜこのタイミングで番外編的なものを出したのかとすら感じた。だが言ってしまうと「面白かったら、元がなんであろうと調べたくなるし見たくなる」のである。監督をはじめとするスタッフのこだわりと情熱はあらゆるシーンで散りばめられており、プリリズを知らない私でも「こりゃとんでもないことやってるな」と肌で感じたほどである。アツい熱量は知識云々を超えてしまうほどすごいのだ。

というわけで、プリリズを知らなくても、アニメ作品としての面白さが伝わったキンプラ。男性アイドル作品が男性多々ある中、これからの展開も楽しみである。

もう悲哀はいらない

雄っぱいの揺れにご注意ください

著:わかちこ

Charles Comics                               

 

www.amazon.co.jp

 

 

 

ド直球なタイトルと表紙から筋肉ムキムキ系BLが多いのかなと思いきや、予想外&多ジャンルな萌えポイントが詰まった漫画でございました。

 

もともとこの本が気になったのはタイトルにもなっている雄っぱいBLが、筋肉をテーマにしたアンソロジーに掲載されてまして、なかなかこれはツボだなと思い単行本が出たと知ったときは買おうと誓ったのでした。

 

 

BLのスパイスに使われやすい、とある要素

BLと一口に言っても画風もキャラの描き方も多種多様でカテゴリ分けするにはとても細かい枝となってるくらいものすごいジャンルなんですよ。あそこって。その分ベタなやり方や展開ってのはあるんです。一番わかりやすいのが「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」を用いた描写ですね。

 

ホモフォビア - Wikipedia

 

たとえば、イイ感じの雰囲気になってきた2人またはどちらかに「気持ち悪い、ありえない」と誰かが言い放ったり、言葉にせずとも2人の結びを壊そうとする展開です。

これを話の試練とか刺激とかクライマックス要素として盛り込んで、2人が最後どう結ばれていくかにつなげるための接点とするというわけです。これ案外多いんですよね。

(さらに驚くことにこのホモフォビアな言動をとるキャラは主役となる二人のどちらかが言ったりもするし、第三者となると男性・女性どちらもあったりします……)

 この本の面白いところは、メインタイトルとなっている筋肉BLではその嫌悪要素が一切ない「出会う!やる!離れる!でもなんだかんだくっつく又はやる!」系なんですが、ほかの短編はいずれも「嫌悪だけではない仄暗さ」を感じたんですよね。もっと単純に言っちゃうと「闇」とか「人の醜さ」がじんわりとにじみ出るような、なまなましさ。そこが新鮮ですごく素敵だなと感じたんですよ。そしてなによりホモフォビアを話の盛り上げ要因にしすぎていない。というのがいいなって。そして出会ってやってハッピーエンド☆甘くてキャピピ☆は筋肉BLにはありません。むしろ読んでて「ヒェッ……」てなってくらいです。これ以上語るときりがないなあ。

 

短編、どれも素敵なのですが一つ「おっ」ときたのを絞るなら「あまいめまい」「あまいとまどい」に描かれた歯医者さんとその患者のお話かなあ。患者さん側が相手に話しかけるときの体の構図がニュッと斜めっているんですがその演出が絶妙だなと思いました。

 

 

 

もう悲哀はいらない

 

最近の主流BLがどうなっているかはわかりませんが、とりあえずは

「もう悲哀が当たり前でそれを前提として盛り上げるのはよそうぜ」とは思っています。

前の方で述べた「ベタなBL」というと

 

出会う

だんだん仲良くなる

でも同性だから無理だよな(突然の悲哀)

or

ホモフォビアのシーンを出す

2人の仲はどうなっちゃうの?

乗り越えたよ!やったね!

 

な感じだったんですけど

ここ最近のを手に取ると、そもそも嫌悪がない世界のもとに描かれてるのが多くて、2人にとっての試練を描こうとするとすれ違いとかそういう恋愛モノでのベタだったりするんですよね。これとてもいい傾向だなと思います。

実のところ「また嫌悪なのが描かれたらヤだなあ」と気になるのがあってもためらっていたのですが、おもしろいアンソロジーに触れることで新たな傾向・作家と出会えることに気が付いたのでそこからまた色んなBLを見つけていきたいなと意欲がわいたり。

 

それでは今回はここまで

「ローガン」/ミュータントだってにんげんだもの

X-MEN映画シリーズで初のR指定を受けた「ローガン」を見ました。

X-MENは映画館での鑑賞・レンタル含めると、数少ない把握しているシリーズだし何か特別なものが込められていそうだなということで映画館へ足を運びました。

 

以下からはネタバレを多く含んでおります。

 

続きを読む