海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

人生で1番Wake Up,Girls!と叫び続けた日

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Wake Up, Girls!のライブ「想い出のパレード」へ行きました。 

これまでワグちゃんのステージは過去に見たことありますが、ワグちゃんメインのはこれが初になります。

 

まず、これ書いてる人のワグ知識を。

 

◾️初めて見た現場

MONACAフェス

全体を見渡せる席にいまして、曲や作品の知識がほぼ無いなか、乱れのない距離とフォーメーションに圧倒された記憶があります。

◾️他で見た現場

2018アニサマ、2018アニJAM

めちゃくちゃ最近ですね。

◼️本公演に向けて視聴したもの

1期アニメ

YouTubeにあげられた楽曲の公式視聴動画

 

そんな中見ようと思ったきっかけをものすごくざっくりシンプルに言うと

 

・タチアガレ!を生で見たかった

・ワグナーにお礼を言いたかった

 

この2つなんです。

 

タチアガレ!を生で見たかった

 

まだそんなにワグちゃんのことを知らなかった中でも、真っ先に浮かぶ曲はやはり「タチアガレ!」です。

 

切なさを表すホ短調を軸に走るうちに、目まぐるしく音は変わりながらも、最終的に同じ♯を持ちあり華やかなト長調で花開くという構成がサイコー超えてるなぁとか、辛辣さを持ちながらも聞く人を奮い立たせる旋律と歌詞がいいなぁとか、まぁとにかくすげぇ曲だなぁとずっと思ってて。これを生で聴けたらいいよね、聴きたいなぁてのがありました。(あとあと調べたら、MONACAフェスでタチアガレ!を歌っていたという……あれが初ワグちゃんとはいえ、自分の知識と記憶力のなさにかなり落ち込みました。ポンコツでごめんね)(カッコつけて該当しそうな音楽用語入れてみたけど間違ってたらごめんね)

 

しかしまさか2回も聞けるとは思わなかった。1番最初と、1番最後に歌われるとはもっと予想できなかった。

 

 

ワグナーにお礼を言いたかった

MONACAフェスはもともとアイカツ!目当てで来ていたし、なんだかんだと時間が経ってそのきっかけは2018年に行われたアニサマから始まります。

大好きな作品ドリフェス !が同年3月5日に告知。アプリ、DCDの稼働終了。そして同日配信番組で10月に武道館にライブをすると。

情緒が不安定な日はここからはじまり、FINALという文字に拒絶反応も出てしまうようになります。メインユニットのDearDreamがのちにアニサマに出演するとなるものの、同日共演者のほとんどは女性ユニット。当然彼女ら目当ての男性客が多い現場と気づき、不安は同日の公演直前まで残っていました。つまり1期でアイドルの祭典決勝会場においてI-1ファン多数の中奮闘する太田たちみたいな状態でした。

 

しかし、いざ終えると彼らを初めて見た人たちからの好印象な感想が出たのが本当に嬉しくて。DearDreamにとって初めてのトロッコを使ったライブパフォーマンスながらも、なにかが確実に、バシッと届けられたんですね。あの日精一杯エールぶっ放したけど、ほんといい演目だった。見られて良かった。そしてこの日はワグちゃんの出演日。そうです、あの会場にはワグナーもいたんです。

 

以後、ここから素敵なパレードが生まれましたね。互いのユニットに共感するところ、感銘を受けたところがあったのか、ワグちゃんの現場に行ったドリフェス !のヲタクがいて、そして10月のドリフェス !武道館ライブに来てくれたワグナーがいたんです。

 

ライブ大好きヲタクやってて忘れがちですが、ライブ会場に行くというのは、基本的にハードルが高く準備とか体力とか色んなことが必要です。出費もそれなりにあります。ましてやあまり知らない作品、人のイベントに行く、というのは本当に勇気がいること。

そしてワグちゃんに、ワグナーに何かできることはないのか、と思ううちにこりゃSSA行くしかない、イケるっしょ!と。

想い出のパレードSSA会場に来た人たちの中にはあきらかに5次元アイドルを応援しているとわかる人たちも見かけましたね。おお同士ー!てはしゃいでいたり。そして結果見事に灰になりました。

 

 

 

 

生まれる⇆パレード⇆想い出⇆未来の中に

 

で、ライブの感想なんですが…

 

めっちゃくちゃ楽しかった!!

 

美しい所作とターン、同じ曲の中で何度も目まぐるしく変わるフォーメーション、MONACAが生み出す楽曲、その華やかさと繊細さを光で示した照明、個人用トロッコと大型トロッコ、可愛らしい衣装たち、モデルとなった地と深く結ばれた世界、熱気と輝き。

目にするもの耳にするものの多くが初めてなのに、自然と声あげたり食い入るように舞台上を見たり、無我夢中になってる自分がいました。

 

そしてなにより、MCトークがかなり限られている中で個人曲をメドレーにしたうえで、ひたすら7人曲をやる圧倒性。高まらないわけがない。アニサマの時まだ楽曲をよくわかってなかってなくて、トロッコに乗って登場してた途端の盛り上がりにびっくりしたけど、この日もトロッコに乗って大いに盛り上がったあの曲で自分は間違いなく極上スマイルができていたと確信しています。

 

 

そして個人的に1番気にしてたことがありました。それは「メンバーの判別わかってない……」ということでした。しかし終盤のお手紙を読むシーンでバシッと個性が届いたので全く問題ありませんでした。

感謝の気持ちは全員共通ながらも、それぞれの綴る言葉は七人七色。淡々と読むように見えてものすごく手を震わせてたり、詩的なところがあったり、笑いあり涙あり……他にも初めて来た人への言葉もありましたね。生まれ育ちも感覚も違う子たちがあんなすごいパフォーマンスを揃えていくというのは並大抵のことじゃないんだなって、そこで約6年の重みと長さを感じて。

 

そういえば、MCトークの合間で出てくるちょっとした言葉遣いや振る舞いがアイドルというか「少女」だなって思える時があったんですよ。何故だろうと。

考えてみたら、メンバーのほとんどは結成時10代。このご時世歌って踊る声優ユニットは多々あれど、10代スタートが多い形は結構珍しいと思います。そんな時間の流れがあるからこそあの繊細で可憐な振る舞いと言葉が出てくるのだなぁ、とも。同じ年頃の子たちが原宿や渋谷あたりで流行りの洋菓子食べたり、写真撮ったり駄弁ったりすることが多い中、彼女たちは芝居・歌・ダンスする時間に重きを当てたのかなと(もちろん前者みたいなこともやってたんじゃないかなとは思います)、想像の範囲内な話ではありますが、そう思うととてつもないプロジェクトなのだなと重くそして静かに心に入ってきました。

 

 

死ぬほど嫌いな言葉である「FINAL」。コンテンツの変化や区切りに向き合う勇気や術がなく、ひどい時は体調を崩すまでに至っていた私は、この日涙流して笑顔になって叫んで大いにはしゃいでおりました。そして見た景色は等身大の、繊細で、美しい物語第1章の幕切れでした。

 

 

これからもしばらくはあの言葉には多少反応してムキになって某ヒーローの言葉を思い出して「本当に終わる時というのは記憶から消えてしまうことだぞコノヤロー」とキレてしまうかもしれません。だから、こうして思い出せて、言葉にできる力がある限りは(文章力とかはさておき)残しておこうと、そしてそれが間接的にでも響いて◯◯ってすごいんだなって少しでも誰かの印象に残ってもらえたらそれは勝ちなのではないか。とあのライブを見て思いました。そうです、新参者でもバシッと届いたWake Up, Girls!はすごいんです。

 

 

 

去年の8月24日のさいたまスーパーアリーナでDearDreamのすぐ次にパフォーマンスしなかったら。同年10月の21日又は22日の武道館にワグナーが足を運んでいなかったら。北斗七星と満天の星たちをみて勇気付けられ涙することはなかったかもしれない。さいたまスーパーアリーナへ連れてってくださり、本当にありがとうございました。