海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

スパイダーマンという名の青春活劇、多様性

スパイダーマンホームカミング、みてきました。

これまで2つ劇場版でシリーズ化されてるから、今回はどう攻めるのかと思ったらアベンジャーズの世界と関わらせるだけじゃない新しい構図が出ていてよかったですね。その一方で、テーマがテーマなので学校しんどいマンにはちょっと見るにはきついかもしれないな、という印象でした。

 

Q.スパイダーマンこれまで見てないけど大丈夫?

 

A.今までのシリーズとはキャストや舞台設定もかなり変えてるから大丈夫。私もトビーマグワイアダーマしか見てないから。もちろん今まで見ていた人にもクスッと笑えるところあって楽しめるよ

 

 

 

Q.アベンジャーズ系列とかアイアンマンシリーズ見てないけど大丈夫?

 

 

A.私自身アベンジャーズは最初のしか見てないしアイアンマンもキャプテンアメリカにも一切触れてないけど気にならなかったですよ。どうしても心配ならどんなヒーローなのか調べて置くといいかな、という程度。

 

 

 

 

※ここから先はネタバレになります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろんなタイプの人がいる世界

 

今回のダーマで1番目に見えてわかる違いは「多様性」ですね。特に学校。

地元のお店の人や校長先生などの大人からクイズ大会の仲間まで、様々なタイプの方がいたのにオオッ、となったり。

なかなかの変人な女の子がクイズ大会仲間にいるけど誰かが拒絶することもないし、で、クイズ大会仲間みんなが優秀かというとそうでもない子がいたり。それでいてハブられることはなかったり。

ピーターが惚れた先輩も褐色の肌がセクシーで魅力的な女性で。ピーターの友人兼相棒はふくよかな男の子だったり。

 

 

考えてみたら世の中には色んな人がいることが当たり前なんですが、それを忘れてしまうこともしょっちゅうあるんじゃないんでしょうか。それで、自分と全然違う人間と近くにいるとき、わからなくて戸惑って距離を置いて……。

 今回のスパイダーマンはそういう意味ですごくいいキャスティングをしたなぁと思います。

そんな世界にもしっかりスタン・リーおじいちゃんはいたし結構喋ってましたよね?いやぁ面白い世界ですわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ青いよ!スパイダーマン

 

次にグッときたポイントは、未熟さと青さを徹底的に描かれていること。

コスチュームをつけているのに、周りは民家ばかりの街だから走るシーンが結構多いし(これまでのシリーズではお馴染みだった、糸を使ってビル群の移動がなかったのも新鮮)

尋問が下手すぎて相手に応援されてしまうのは笑った。

でもAIにキスを唆される例のシーンは爆笑した。あれの元ネタって、トビースパイダーマンのあのシーンのことですよね、どう考えても!

 

敵は超人でもなく、スーパーパワーの持ち主でもない、一般人

 

今回の敵のいいなーと思ったところは超能力を授かったわけでもなく、見方を変えればある種の正義感を持つ被害者でもあるんですよね。もちろん、彼のしてきたことはアウト中のアウトだし、家族にも黙っている。とはいえ最初から最後まで信念を持ってるのは好印象。また、ピーターと対峙したりするシーンでは一般市民としての姿を前面に出して葛藤したり、大人としての立場で振る舞うことでピーターの成長を表現するいいキャラだなぁと思いました。

 

意外な決着のつけ方

 

ステルス機能を持ったジェット機での死闘。死闘といいつつもピーターの方がかなり劣勢だったから「まさかこのジェット機の外側にいるままボコるのか?」と思ったら、まさかの墜落して砂場に不時着してからが本番だったという。 いやーこれにはやられました。しかもボロボロの翼を見て助けようとするピーター。大人と子どもの構図の絶妙さが出たような気がします

 

 

 

 

 

そんな感じでトータルでは良い感じだなーと。ピーターが思いの外、学校生活をエンジョイしてるしそれでいてヲタクというハイスペックぶりにうひゃあとなったけど、まぁこれは私個人の感想w