海に焦がれる碧い書斎

感想、考えたことの記録

2次元のコンテンツ好きになって思うこと

 

いろんな文章を見て最近思うのは、多種多様になっているように見えるヲタク向けコンテンツは、基本的に特定の性別(男性、女性のどちらか)をターゲットにしていることに変わりはないのだなぁと。

 理由は、その方が売りやすいから。しかしそれを打破しようとしてくれるところがあります。それはリアルで人が動く場所です。例えば、男性アイドル作品。ライブでは女性客が多いですが女性だけでなく男性にも声出し求めるトークを盛り込むこともあります。

 

私も実際、この手のことで傷ついたことはけっこうあります。あぁ、このキャラが求めてるのはそっちかぁ、と画面越しにショックを受けたり。仕方ないと思いながらも。だからもし、性別方面で悲しい思いをしたことがある方はどうか、リアルで人が動く場所へ、勇気を出して行ってみてほしい。私はこれでとても力をもらった。

 

ではプレイヤー=主人公を男女どちらでも問題ないような設定にすればいいのでは?という話も出そうですがこれはかなり根気のいる技術、言葉選びが必要になるのではないかと思われるます。他のキャラクターとの距離感、言葉遣い、背丈の違い、触れ方、などなど細かいけれどあらゆるところで性別というのは思いの外出て来るんです。

 

 

そして、その作品に人気が出たとして運営長期的になれば、逐一問題や矛盾がないかチェックしていく必要が出てかなり手間がかかります。昨今の早期大量生産型の娯楽において、これはかなりのコスト。たとえ名無しで姿がはっきりしないプレイヤーでも特定の性別、年齢を決めたデザインの方が圧倒的に楽、なんだろうなぁっていちプレイヤーとしては思ってしまうわけです。

 

 

リアルで人が動く場所、というのをすすめましたがこれにおいて一番気をつけなければいけないのは「その場所は永遠には続かない」ということなんです。加齢、環境、ステージに立つ人が持つほかの仕事など様々な理由でその世界から離れて2度とその人がステージ上でパフォーマンスしてくれなくなるってのがあるんです。珍しくありません。

 

 

たとえどんなに大きなコンテンツでも、どんなに少数派であってもこれは絶対に避けられない話で、私はたくさんの「この人があの世界であの歌を歌ったり生でファンに語ってる姿をもう見られないんだ」というのを体験していきました。きっとこれからもたくさんすると思います。わかっていても。

 

じゃあなんでそんなこと続けるのって言われたらそりゃ単純にそのコンテンツが好きで生きる理由の1つになってるからですよ。成長してる姿に感動するし、ひとつひとつの言葉を大事にする姿は、希望にもなるんです。だからもし、音楽を聴いてこの人の歌いいなって思ったりアニメやゲーム、見てこの人のお芝居面白いっ!とか思ったら、一度はステージを見に行ったほうがいい。絶対。

 

 

 倍率とか知名度とか応募方法とか悩むところはありますが、ひとまず勇気を出して踏み出すのも、いいんじゃないでしょうか。